原作 はるき悦巳
連載・掲載誌 漫画アクション
掲載期間 1978年10月12日号~1997年8月19日号
テレビアニメ放送期間 1981年10月3日~1983年3月25日
テレビアニメ放送時間 土曜日 17時00分~17時30分 など
放送局 TBS系列
話数 全65話
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[csshop service=”rakuten” keyword=”じゃりン子チエ” sort=”-sales” pagesize=”1″ mode=”embed”] ●概要 (説明はWikipediaより)
はるき悦巳による日本の漫画作品。
『漫画アクション』(双葉社)にて1978年10月12日号から1997年8月19日号まで約19年間連載された。
全786話。
第26回(昭和55年度)小学館漫画賞受賞。単行本の発行部数は3000万部。
1981年4月にアニメ映画化され、その後1981年10月・1991年10月と2度にわたりテレビアニメ化された。
ほか、1980 – 2010年代にかけて度々舞台化・ゲーム化されている。
大阪市西成区西萩町(現在花園北2丁目付近)を舞台に、自分でホルモン焼き屋を切り盛りする元気な女の子「チエ」と、彼女を取り巻く個性豊かな人々の生活を描いている。
物語はチエが小学5年生である1年間を循環する形で、時間は進行しない。
このことについては、マサルが「来年は6年生になる」とノイローゼになるが新学期に「今年も5年生でいいんですか」と狂喜する話があるほか、登場人物や壁の貼り紙で言及されている。
チーフディレクターとなる高畑勲の意向により、チエ・テツ・ミツル役は映画版と同じ配役で、他主要キャストにもナチュラルな大阪弁を話すことができる声優・関西在住の俳優・子役が配された。
また、オープニングアニメーションは映画版のものが転用されている。
また第10話までは映画版の内容をテレビ版キャストがアフレコをし直したうえでそのまま描き、第11話以後(第2期も同)は原作の劇画を基としたアニメ版のオリジナルで描かれる。
あらすじ (説明はWikipediaより)
浪花の小学生・竹本チエは生活能力のない父テツ、別居中の母ヨシ江に代わり、稼業のホルモン焼き屋を営む。
そんな鉄を見守るのは、チエが小鉄と名付けた、額に三日月キズのあるオス猫だ。
だがその小鉄の元にある日、若き猫アントニオJrが現れた。
Jrにとって小鉄は、今は亡き父の仇だったのだ・・・
登場人物 (説明はWikipediaより)
竹本 チエ 声 – 中山千夏
大阪の「頓馬区西萩」にあるホルモン屋(「テッちゃん」改め)「チエちゃん」を営む小学5年生。
一人称は基本的に「ウチ」。
赤い髪留めを1つ着けている。
勉強こそ苦手だが、得意教科である体育と算数だけは非常に成績が良く、特に仕事でも用いる算盤は得意。
外に出る時は下駄を履いており(この下駄は、ケンカの時には武器となる。ただし、運動会の時などは運動靴を履いている)、両親譲りの足の速さを誇る。
テツには似たくないと考えているが、同級生のマサルは「(性格も顔も)チエはテツにそっくり」と言っており、実際に似ている点も多い。(だが、実際にはすべて祖母・菊に似ている)
父親・テツのことを「テツ」と呼び捨てにするが、母親のヨシ江からは「お父はん」と呼ぶよう言われている。
遊んでばかりで働かないテツのことを人前では決して良く言わないが、いい所もあると密かに認めている。
ホルモン屋の経営も結構気に入っているバイタリティ溢れる少女だが、テツや周りのつまらない大人達の様々な騒動に巻き込まれる自分の不遇をぼやくこともある。
「ウチは日本一、○○な少女や」が口癖である。
子供同士の時は年齢相応の無邪気さを見せるが、大人に囲まれるとクールな一言で大人を凍りつかせるしたたかさをもつ。
また、ギャンブルは父親に似ず驚異的な強さを持つ。
父親と異なり(小学生でありながら)酒は飲める。
下ネタが苦手。
竹本 テツ 声 – 西川のりお
チエの父。
36歳か37歳。
一人称は「ワシ」だが、まれに「僕」と言うこともある。
ホルモン屋「テッちゃん」を営むも、ロクに働かず博打とケンカに明け暮れるため、チエに店を奪われ実質無職。
トレードマークは腹巻に黒のVネックTシャツ(ほとんどの場面で着ているが、同じシャツを何枚も持っている)。
腹巻は真夏でも常に着用しており、長時間外していると腹を壊す。
自他共に認める負けず嫌いで、体力とケンカの強さだけが売りの男だが、カナヅチで全く泳げない。
ケンカも1人で4人以上を同時に相手にすると思考が追いつかなくなり弱くなる。
また、猫とのケンカを苦手にしており、小鉄を始め作中に登場する様々な猫に再三手ひどく痛めつけられている。
ヤクザからは☆5つ(最上級)の危険人物としてブラックリストに挙がっており、警察からもマークされている。
少年期に(本人によると「無実の罪で」)鑑別所に入っていたことがあり、当時の収監仲間には今でも慕われている。
男相手にはすぐ手が出るものの、女性に対して暴力を振るうことはほぼ皆無であり、口喧嘩で神経を磨り減らすナイーブな面も持ち合わせる。
天敵は母の菊と小学校時代の恩師の花井拳骨。
しかし、世の中には自身よりもっと強い人がいることを思い知らせようとして、正体を隠して襲撃してきた菊を返り討ちにしたこともある(後に正体を明かしての再戦では一方的に懲らしめられた)。
青年時代、得意の健脚がなぜか(コーナーを回るのが下手で)ヨシ江にはかなわず、彼女にコンプレックスを抱くことになる。
劇中の現代でもヨシ江に見られているといつもの調子が出せなくなり、ヨシ江と2人きりになると緊張してアガってしまう。
「おいちょかぶ」が大好きだが、持ち札が顔に出るためあまり強くない。
ただしその弱点については本人も自覚しており、お面を被った時はチエに勝利している。
百合根のお好み焼き屋やラーメン屋「カルメラ亭」をブラブラしたり、ヤクザやチンピラから金をゆすり取るのが日課。
娘のチエを溺愛しているが、良かれと思ってしたことでチエを泣かせてしまったこともある(授業参観に勝手に現われ、マサルと担任の花井渉までも泣かせた)。
好物はかりんとう、天丼、天ぷらうどん。
また、ジュース、冷やし飴、チョコレートパフェ、赤福なども好んでいる。
イメージとは違って酒は全く飲めず、タバコも吸わない(一度口にしたものの、むせてしまい断念)。
博打やかりんとうは好きだが下戸という設定は、作者のはるきの私生活の投影でもあるらしい(はるき自身はタバコは吸うが下戸であるという)。
竹本 ヨシ江 声 – 山口朱美
チエの母であり、テツの妻。
36歳か37歳もしくは、テツより年上。
一人称は「わたし」である。
この作品では数少ない美人女性である。
連載開始当初は(理由は定かではないが)テツに「出て行け」と言われたことを真に受け、家出状態であったが、テツの母・菊などの計らいで再び戻る。
生活力はあり、復縁後は洋裁教室の講師を務めている。
早く両親を亡くしたため、親族は登場しない。
姑である菊との関係はかなり良好で、舅共々信頼を一身に集めている。
学生の頃は陸上競技の選手で当時テツと地区対抗リレー内で同走して勝っており、テツからの再戦の申し込みを(テツが会いたがっている、とだけ花井拳骨から聞いたため)デートの申し込みと勘違いし、スカート姿で弁当を持って待ち合わせの場所へ行きテツを困惑させた。
しかし、これが縁でテツと付き合い始めた。
現代でもチエの小学校の父兄運動会で大活躍している。
学生時は市川雷蔵のファンで、テツが市川雷蔵を騙ってラブレターを送ったことがある。(ただし乱筆で無理に漢字を多用したため、誤字、脱字、当て字だらけだった。)
喫茶店「防空壕」はテツと付き合っている頃からの思い出の店。
同店のチョコレートパフェはテツの好物の一つで、チエも好んでいる。
また(回数は少ないが)博打でもテツに勝っている。
性格は控え目で物静かなおっとりタイプで、普段は非常にしとやかな淑女だが、テツと2人きりになった際は(テツが緊張してしまうため)積極的にテツをリードする。
また劇中で難波大学の応援団とテツ及びチエ、竹本菊らが「ひょうたん池」で大乱闘となっていたところを一喝して収拾させる(第一期アニメの最終回)など、ここ一番には強いところを見せることもある。
仕事先の電話番号は「シンゴンインケツゾロゾロカブカブ」(4510099?)。
テツとは異なり酒は飲めなくはないものの、かなりの笑い上戸で、花井宅で特製のカクテルを飲んで酔っ払ってしまい、テツを辟易させた。
竹本 菊 声 – 鮎川十糸子
チエの祖母であり、テツの母。
70歳か71歳。
一人称は「わたい」である。
チエは「おバァはん」、ヨシ江は「お母さん」と呼ぶ。
チエの店からさほど離れていない場所で同じくホルモン屋を営んでおり、チエの店の仕入れなども一括して行っている。
テツが家庭を持つ前は、現在「チエちゃん」がある家に住んでいた。
33歳のときにテツを産んだ。
性格は喧嘩早くて短気、口よりもすぐに手が出る。
テツには厳しく、チエやヨシ江には優しい。
空手道場で「名誉師範」の肩書きを持っており、ゲンコツで木の椅子の座面を打ち抜く「正拳イスぶち抜き」という特技を持つ。
また、かつて百合根の手下だったヤクザ四人組を一人で叩きのめすなど、劇中でもっともケンカが強いとされる人物だが、素顔を隠してのテツとのタイマン勝負では惨敗し、特技の「正拳イスぶち抜き」が出来なくなってしまうほどのショックを受けている(後にリターンマッチを果たした)。
テツは本人のいない所で「クソババ」と呼んでいる。
ただし、本人が自分の前で「クソババ」と呼ばれた時は必ず殴る。
真面目な時は「お母はん」、都合のいい時は「ママ」とテツから呼ばれている。
かつては近所のヤクザ連中を震え上がらせ、彼らに「西萩小町」と呼ばせていた。
ちなみに、小さい頃のテツにケンカをけしかけていたのも彼女である。
おジィ 声 – 伝法三千雄
チエの祖父であり、テツの父。
婿養子。
最後まで本名は明かされなかった。
一人称は「ワシ」である。
チエやヨシ江らは「おジィはん」と呼ぶ。
菊からは「あんさん」と呼ばれている。
体と心臓が少し弱く、脅かされると心臓を抑えつつヒィヒィと過呼吸に陥るのが専売特許である。
テツには甘く、小遣いをせびられては金を渡してしまい、菊に叱られることが度々。
そもそも「じゃりン子チエ」の第1話からして、テツがおジィを騙して金を得る場面で始まる。
もう少しテツのことを信用してやれと菊たちに言っているが、菊からは一番信用していないのはおジィではないかと突っ込みを入れられ続けられている。
原作では一度だけテツに対して怒りが爆発し、殴ったことがあるが、後にテツから逆に狙われる羽目になったこともある。
また菊にけしかけられ、どういうわけかチエの店のタレに下駄を漬けているところをチエに発見され、騒動を起こしたこともある。
百合根 光三 声 – 表淳夫
または耕三。
博打屋「遊興倶楽部」を元締め=“社長”として道楽で営んでいたが、テツに博打場を荒らされたこともあって、愛猫アントニオの死後、バクチから足を洗い、お人好しのお好み焼き屋「堅気屋」に転業する(お好み焼きは亡きアントニオの好物だった)。
チエとヒラメとサッちゃん(米谷里子)からは「お好み焼き屋のオッちゃん」と呼ばれ、テツとカルメラとミツルからはお好み焼屋の「オヤジ」と呼ばれて慕われている。
映画及びテレビ第一期のクレジットは「社長」で統一されており、ヨシ江らは「社長はん」と呼ぶ。
妻子がいたが離婚(妻:今西ミツ子、息子:カオル。百合根が中年期に生まれた子で父に溺愛される。チエと同年代)した。
普段は温厚だが飲酒量が一升を越えると人格が一変し、酔いが覚めるまで誰も店には近づけないほどの大トラに変貌する(酔いが浅い場合は大トラには達せず、陽気な性格になるシーンも多い)。
その時点での馬力はテツでもまともに太刀打ちできるものではなく、作品中の登場人物の中でも最強を誇る(地獄組のカブの会に乗り込んだテツによれば「ワシと酔っ払った野獣のようなおっさんならヤクザの組3つまで潰せる」)。
まれに工業用アルコールを転用した密造酒の“ばくだん”という粗悪酒を飲むと強烈な暴走をする。
アントニオの命日には、必ず剥製となったアントニオの前で延々と読経しており、時折小鉄やジュニアも参加する場合がある。
酒が一升を越えた時には関係ないチエやテツなども強制的に参加させることがあり、アントニオとテツなどが全く区別が付かなくなってしまうことがある。
たまにテツやカルメラ、あるいはミツルの相談に乗っては親身に接することもある。
実は、大手旅館の御曹司で経営者の百合根耕太郎の長男である。
一人称は「ワシ」である。
丸山 ミツル 声 – 上方よしお
西萩の交番に勤務する警察官。
36歳か37歳。
テツの幼馴染で子分格。
昔はテツと共に色々悪さをやっていた悪童であったのだが、現在では真面目に生きている。
しかし、テツにいつもおちょくられていて頭が上がらないためか、テツの犯罪をもみ消そうとしてしまうあたり、警察官としての自覚に欠けるところがあるが、それでも連載中盤で派出所所長に出世した。
同僚だったノブ子との結婚式ではテツとヨシ江が仲人を務めた。
カルメラ兄弟とは仲が悪い。
また、母親のタカはテツの母親の菊の友達である。
一人称は「オレ」。
花井 拳骨 声 – 須永克彦
テツとミツルの小学生時代の担任で、教員を退職後は著述業で生活している。
普段の出で立ちは和服姿に下駄履き(この下駄は、チエと同様にたびたび武器となり、テツを懲らしめる時などに用いられる)。
1908年度生まれ(推定)大学時代(作中には京都大学であることが暗示されている)は相撲部所属で学生横綱として活躍すると共に、李白研究の第一人者として将来を嘱望され、大学卒業後も大学に残って李白研究を続けたが、権威をかさに着る指導教授と衝突を繰り返し、遂には全裸にひん剥いて学内のポプラ樹に吊るしてしまう。
この事件によって大学を去り、以後は一小学校教諭として定年まで勤め上げる、権威とは無縁の豪放磊落な人物。
マスコミからは「文壇の孤児」と称される。
テツを小学校1年生から6年生まで担任(通知表には「メチャメチャ劣る」と書いた)し、テツとヨシ江の仲人を務めたが、夫人に先立たれてからは独り身で、執筆活動などを行いつつ悠々自適の生活を送っている。
テツは外では拳骨のことを「花井のドアホ」などとボロクソに言うが、面と向かうと全く頭が上がらない。
拳骨も何だかんだ言いながらもテツをかわいがっている。
チエは「花井のオッちゃん」と呼んでいる。
チエの担任・渉の父でもある。
一人称は「ワシ」である。
花井 渉 声 – 伊藤保夫
花井拳骨の息子でチエ、ヒラメ、マサル、タカシの担任である。
テツは「ワタル」と呼び捨てにしている。
容姿・性格とも父と似ておらず、やや文弱で温厚。
母(拳骨の妻)を早く亡くした関係か、東京在住の親戚宅での生活が長く登場人物中では珍しく関西弁ではなく標準語を話す。
ただし、発音のみが関西弁になることもしばしばある。
教師としての職責を全うした父を誇りに思い、自身も(東京の)大学を出て同じ教職に就く。
一人称は「僕」である。
花井 朝子 声 – 松金よね子
渉のフィアンセとして登場する(後に結婚)明朗な女性。
テツを全く怖がらないのでテツは朝子が苦手である。
渉同様、標準語を話す。
ラグビーの経験もあり、府警のコーチをしていたこともある。
渉との間に「アキラ」という息子をもうける(祖父の拳骨に似ており、テツにちょっかいを出すのが大好きらしい)。
テツに「五分刈り」と呼ばれるショートカットのヘアスタイルが特徴である。
一人称は「わたし」。
平山 丸太 声 – 上野真紀夫、久米学
ヒラメの兄で中学生。
気弱な性格でテツにボクシンググローブを売りつけられたり、サングラスをかけて「男」修行を無理矢理させられるなど、何かと利用される。
中学校ではブラスバンド部に所属。
トランペットを演奏するが、その音色は妹ヒラメの歌声と同じく、聴く者を悶絶させる。
丸太、ヒラメともテツに対して素直に接するゆえか、テツも彼ら兄妹のことを気に入っている(子分扱い?)が、なぜか丸太の名前が覚えられず、声をかけようとしてとにかく『丸い物の名前』を連発する。
一人称は「僕」である。
レイモンド飛田 声 – 大橋壮多
元はヤクザ組「地獄組」の親分。
42歳か43歳。
デタラメな英語を振り回す。
バクチ大会(大阪カブの会)で狐とひょっとこのお面を被ったテツや百合根と対決し、騒動の果てに逮捕されたことがある(テツと百合根はお面を被っていたために、強行突入した警察に面が割れなかったことと、チエと菊のお陰で逮捕を免れた)。
そのせいで「地獄組」が解散に追い込まれたため、テツを目の敵にしてあの手この手でやっつけようとする。
その後、ボクシングジムを経営してテツをプロボクサーに仕立てようとするが失敗。
また、大阪のヤクザ達をバックに市議へ立候補してテツの追放を目論むが、これも失敗(落選並びに選挙違反)。
ヤクザになる前は知恵の輪の職人だった。
弟はほとんど同じ顔だがオカマで、後述する天野コケザルがチエに郵送して来た写真では、レイモンド飛田も一緒に女装していた。
事業の失敗から一時「地獄組」のビルまで失ってしまうが後に復活、ステーキハウス「ヘルハウス(開店当初は「ヘレハウス」)」のボス(オーナー)としてカムバックする。
チエを「赤貧チルドレン」と呼ぶ。
一人称は「ワシ」。
カルメラ兄 声 – 家野繁次
通称「カルメラ1号」。
本名は菊崎健二で、32歳か33歳。
かつてカルメラ弟とともにカルメラ焼きの屋台を引いていたため、テツなどからこう呼ばれるようになった。
のちにラーメン屋「カルメラ亭」をカルメラ弟と営む。
テツにはいつもこき使われ頭が上がらない。
昔はキックボクサーで西日本を制したこともある。
当時のリングネームは「アラクラン菊崎」だった(カルメラ弟によればアラクランとは「サソリ」という意味らしい)。
坊主頭で、額の片隅に傷跡がある。
九州(小倉?)の出身。
一人称は「ワシ」。
カルメラ弟 声 – 原一平
通称「カルメラ2号」。
本名は山下勘一で、カルメラ兄を慕って常に行動を共にしている。
カルメラ兄からは「ヤマカン」というあだ名で呼ばれる。
以前はカルメラ焼きの屋台をカルメラ兄と一緒に引いていたため、テツなどからこう呼ばれるようになった。
のちにラーメン屋「カルメラ亭」をカルメラ兄と営む。
カルメラ兄の妻の姉と結婚し、戸籍上でも兄弟となる。
徳島県の出身で、問題を起こした彼を勘当した父が58歳で亡くなり、弟夫妻がミカン栽培の家業を継ぐ。
キックボクサー時代のカルメラ兄のトレーナーだった。
一人称は「ワシ」。
平山 ヒラメ 声 – 三輪勝恵
チエの同級生で大の仲良し。
努力家だが、周りからドン臭いと見られることを本人は気にしている。
絵画と相撲が大の得意で、特に絵は大阪府のコンクールで金賞を受賞(題材はテツのボクシング場面)するほど。
しかし凄まじい音痴であり、その歌声は聴く者を悶絶させる。
性格は素直で、テツも彼女には甘い。
一人称は「ウチ」。
小林 マサル 声 – 入江則雅
チエの同級生で学級委員。
学校では優等生ぶってチエやヒラメをからかったりするが、実はヘタレでいつもチエにやられてしまい、暴力を受けるとすぐに泣くことが多い。
チエへの悪口を「悪口ノート」に書き溜めているが、これを読んだアントニオJr.に言わせると、かなり文才があるようだ。
実際はチエに対する歪んだ愛情表現らしい。
教育ママの母親の下で閉塞感を持っており、母親からの期待にプレッシャーを感じているが、結局はボンボン育ちを抜け出せない。
一人称は「オレ」で、たまに「僕」と言うこともある。
タカシ 声 – 井手上勝富
チエの同級生で、いつもマサルと行動をともにする。
通称「腰巾着(こしぎんちゃく)」。
しかし意外と器用で運動神経も良い。
はるきの元アシスタントのいわしげ孝がモデルらしい。
一人称は「オレ」または「僕」。
小鉄 声 – 永井一郎
チエの飼い猫。
額にある三日月状の傷がトレードマークとなっている。
野良猫時代は数々の武勇伝を持つ極道猫だったが、チエがヨシ江(当時はまだ家出中)と出かけた時、行きつけの甘味屋でもらい受けて竹本家の一員となる。
チエの挙げた名前の候補を全て嫌がったことから、言うことを聞かないところがテツと同じだということで小鉄と命名される。
チエの店では掃除、算盤、ホルモン焼き、留守番などをこなすスーパーキャット。
文字も全ての仮名と少々の漢字を読め、芸術を解する。
猫、人間を問わず最強の存在で、チエからは用心棒として紹介されることもある。
かつて「月の輪の雷蔵」、「コマ落しの銀次」の名で知られた遊侠猫であり、『どらン猫(どらンこ)』シリーズでは主役となる。
額の三日月傷もそこで語られる。
現在もたまにふらりと放浪の旅に出る。
「ドラ猫発電機」「ファイティングマシーン」など数々の通り名が知られているが、今は小鉄で通っている。
自ら認めている名前はチエに付けられた小鉄のみである。
飼い猫であるにもかかわらず、ひょうたん池で釣ったフナを塩漬けにして保存していたりと自活もしている。
ごく稀にだがタバコを吸う。
必殺技は「必殺タマつぶし」。
アントニオ惨殺の主要因が自分の「タマつぶし」にあることを自覚しており、ジュニアの復讐戦では一切手を出さなかった。
今では亡きアントニオに代わり、ジュニアの半保護者となっている。
一人称は「ワシ」(若い頃は「オレ」)である。
アントニオ 声 – 飯塚昭三
百合根光三の飼い猫で、博打屋「遊興倶楽部」の片腕として働く。
通称・アントン。
若い頃は好き放題にやっては多くの猫達の恨みを買ったことがある(息子のジュニアがその尻拭いを受けることになる)。
やがて博打をやっている時に百合根と出会い、飼われる。
「遊興倶楽部」で暴れるテツを叩きのめし、テツによると「土佐犬でも噛み殺す猫」と言われるほど喧嘩が強かったが、後に小鉄と戦った際、必殺技「タマつぶし」で右のキンタマを取られて敗北する。
その後はすっかり弱ってしまい、最後はいつもいじめていた近所の犬に噛み殺された(その犬は後にテツに噛みつかれた)。
死後は『堅気屋』の店内に剥製として鎮座する。
若い頃に恨みを買った猫を始め、様々な騒動に巻き込まれることがあり、ぺしゃんこにされたり、水につけられたり、落ち着かない剥製として存在している。
一人称は小鉄とほぼ同じである。
アントニオJr. 声 – 山ノ内真理子、太田淑子
アントニオの息子。
通称はジュニア。
デタラメな父親と違って思いやりがあり、律儀な性格である。
赤子の頃に父親によって彼を産んだ母親に捨てられる境遇に遭ったと、ジュニア自身が小鉄に語ったことがある。
放浪の旅の末に、父アントニオのいた『堅気屋』にたどり着き、テツの企みで小鉄に対し父の復讐をすべく決闘するが、小鉄の捨て身の説得により和解し、以後は小鉄を慕うようになった。
毎年春や秋になるとノイローゼになり(キザなセリフや哲学めいた言葉ばかりを口にしたり、ぼけたように空を眺める、など)、小鉄からはあきれられることも多い。
シンボルの赤いスカーフは、野良猫排除運動によって仲間を失った苦い思い出に因むものであり、その野良猫排除運動の中心人物であった町会長の着ていたガウンの切れ端。
復讐を果たして以来、仲間達を忘れないためにと身に付けているものである。
退屈凌ぎに小鉄の放浪に同行することもある。
小鉄が話したがらない無頼時代のことを聞き出すのが好き。
一人称は「オレ」である。
小鉄もそうだが、人間の言葉はしゃべれなくても人間の言葉は分かる。
文字も多少読め、時間を掛ければマサルの悪口ノートも解読できる。
【主題歌 (説明はWikipediaより)】
【オープニング】
【曲名】 バケツのおひさんつかまえた
【作詞】 はるき悦巳
【作曲】 惣領泰則、早川博二
【編曲】 惣領泰則
【歌】 中山千夏・大野進
【エンディング】
【曲名】 ジュー・ジュー・ジュー
【作詞】 はるき悦巳
【作曲】 惣領泰則
【編曲】 惣領泰則
【歌】 中山千夏
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